たまたま目にした『パーフェクトな妻たち』という番組(DVDにもなってるんですね)は、なかなかおもしろかった。
私の観た何回かは、家事が苦手な人の散らかった家を、家事名人のアンシア・ターナーという女性の指導でピカピカにするという趣向。
イギリスの一般住宅のドアを入ると、まあよくもこれだけ・・・と感心するほどものが散乱しているのもある意味お見事? だし、家の主である一般の人が必死にそれらを片付けていく様子も、気持がよい。
整理整頓の苦手な私としては、自分に重ねながら熱心に見入ってしまうのだが、あるときふと自分の片付けのクセに気づいた。
「どこかに収納されるべきものたちが、そのへんに出しっぱなしになっているのは確かだけど、押し入れやら引き出しやら、収納空間はわりと整頓されているではないの!」
裏を返せば、とりあえず目につかない場所に突っ込んでおけばきれいに保たれる部屋も、それをしないので何だかガチャガチャしてしまうのか…。
そんなわが家に、引越し業者さんが見積りにやってきた。
「では家財を拝見させていただきます」と、押し入れ、クローゼット、本棚、食器棚、たんすのほとんどの中身が確認される。
上のようなわけで、冷や汗かくことはなかったけれど、この細かいチェックも不景気の影響だろうか、これまでにない緻密さだ。
参考までに、この引越しを個人契約でお願いしたら、定価で50万円(!)くらいという。
半分は足かけ3日分の人件費だというが、予想を上回る額に目をまわした。
リタイア後に自腹で引越す時は、荷物を半減させるか、近い場所を選ぶかしないと!