空港の出口で「Mr.Machicory」と書いた紙を持って、パクセーで予約したホテルの車の運転手が立っていた。" Machicory " は良いとしても「Mr.じゃないのか? それに日本人と聞いてたけど、タイ人なのか?」と聞かれる。ええぇー。
街中のホテルまで6ドル。
ホテルは凱旋門からのびたランサン通りに面したところにあった。
ホーチミンやハノイがよく「東洋のパリ」とか言われるけれど、どちらかというと、凱旋門のあるビエンチャンの方がパリに近いんじゃないかなぁ、と思う。
ベトナムみたいにバイクがたくさん走ってないし(クラクションの洪水もない)、中国風の建物もないし、余計なものが目に入らなくて景色がシンプルだからかもしれない。
今回お天気に恵まれず、空がいつも白かったのも、パリっぽく思えた。
ノートルダムならぬ「タートダム」。
ビエンチャンの街全体が、10年前黒ずんでいた頃より手入れが行き届いて明るくなり、観光客歓迎モードに変化したと感じるが、ここもそう。
塔の足元には植え込みがきれいにつくられ、周囲には立派な建物が建った。
忘れもしない10年前、この近くでラオス料理を初めて食べたが、もち米以外口に合わずに閉口したのだった。
当時めこん社が出していた、うすっぺらいラオスのガイドブックに掲載されていた食堂だったが、現在もその店は営業しているようだ。あの味は今思えば、ラオスの代表的料理として、ラープ(肉のハーブあえ)やサイコー(酸味の強いイサーン・ソーセージ)だったのだろう。
今ならもう少しラオス料理を楽しめそうだけれど、フレンチの魅力には抗えず、夜と昼の2回フレンチ・レストランに繰り出した。おいしさと、申し訳なくなるくらいのコストパフォーマンスに大満足。
豊富なフルーツが、道ばたでこんなふうに売られていた。
細長いリアカーは、自転車やバイクで引いて走るようだ。タイではあまり見かけないスタイルなので、新鮮な感じがする。タイでフルーツは、軽トラの荷台に積んで運んでいるのをよく見かける。