"タムくん" とは1976年生まれのタイ人マンガ家の名前(あだ名)、"イープン" は日本。
「タイから来たマンガ家・タムくんから、日本人へのメッセージ」と帯にある、マンガ本。自省好きな日本人向きにつくられた本であることは承知のうえ、ゆるいけど痛いところをつく本だなぁ〜、と感じた。
著者の表現法は、タイ人らしく直接的で即物的な比喩が多く(タイのテレビCMと何となく似ている)、イラストはどこか素人っぽいかもしれない。
これはタムくんが初めて日本に降り立った時の、空港の様子(手前がタムくん)。
感じはすごーくよくわかる。ただ人々がちょっと元気すぎるかな。いや、成田空港にいる日本人は、これくらい元気かもしれない。
不思議なムードを醸し出すマンガだけれど、読後、ほんわかとした気分が残った。
ちなみに、よしもとばななの小説『なんくるない』の表紙には、この著者(本名・ウィスット・ポンニミット)のイラストが描かれている。