バンコクに来てまだ間もない頃、木でできた大きな橋の写真を見た。夕暮れに赤く染まるその橋を、くちなし色の袈裟を着たお坊さんが渡っていた、と思う。
ずっとその橋を見にいきたかったけれど、公共交通機関がなく、ドライバーのP氏に頼むにはちょっと遠すぎて、ずっと実現せずにいた。
年末からの出張で疲労の抜けない夫の尻を叩いてハンドルを握らせ、鬼嫁 chicory、ようやくこの目で橋を見ることができた。
バンコクから北西に車で約7時間、サンクラブリーという町の湖にかけられた橋。木造の橋としては、タイ最長だそう。
無理をして足を運んだ甲斐があった。