タイは中国が溶け込んでいる国だ。バンコクにいても、日々、中国的なるものに接しているけれど、メーサイでは、それがいっそう濃厚に見受けられる。
食料品店には、何種類ものお茶と、お茶請けのドライフルーツ(干し柿もあった!)や木の実のような干菓子が並ぶ。道ばたに広げられたフルーツには、柿やザクロなども。スナック菓子類は、バンコクのスーパーでは見ることのない、漢字の書かれたパッケージだ。
屋台では、タイ料理のほかに、パートンコー(油じょう)と豆乳、餃子、中華麺、焼栗といったものも供されていた。おかずかけごはんの屋台から、八角の香りが漂っていたりする。スープのだしの香りも、タイ料理とはあきらかにちがう中国料理のそれだ。その一方で、マレー系屋台もいくつか出ている。
夕方、屋台街を端から端まで歩いて、清潔でおいしそうなところを探した。
タイ・ラーメンの屋台だ。大当たり。私が食べているうちに、満席になった。