ちょっと前に著者の辺銀愛理(ぺんぎん あいり・なんと本名!)さんをテレビの中で見かけた。
確か生放送で、番組進行上の都合に添う感じでご主人とともに控えめに振る舞っていたけれど、なにやらタダモノではない人の雰囲気が漂っていたのを覚えている。
本書を読んでみたら、実際、良い意味でただならぬ夫妻だった!
個人的に「石垣島ラー油」を口にしたことも、石垣島に行ったこともなく、沖縄に関心はあるもののフリークではなく、餃子とラー油はふつうに好き、という私でも、楽しく一気に読めたのは、ひとえに辺銀夫婦がユニークで魅力的だからにちがいない。
特に石垣島に移住し、根をおろしていく過程はとても興味深く、ためにもなった。
ところで、この夫婦が手塩にかけ、筋の通ったつくり方を貫いている「石垣島ラー油」とは、いったいどんな味わいなんだろう?
そのおいしさはまだ知らないけど、本文の絶妙な締めくくりには思わず「うまいっ!」と声が出た。