赤、青、黄、オレンジ、ピンク、紫・・・と原色に塗られたタイのタクシー。
バス運が悪い代わりにタクシー運の良い私は、これまでほとんどタクシーで嫌な目に遭ったことがない。
今回も、人なつこくて人の良いドライバーばかりだった。
最終日に空港に向かったときは、日本語堪能な愛想の良いドライバーで、私のタイ語を「うまいうまい」とほめちぎった。そして最後、当然のように70バーツのおつりをチップにしようとする。
ははあ、そういう魂胆だったか。
その数日前に乗ったタクシーのドライバーは、最初私のタイ語をほめたものの、過去に3年滞在していたというと、声を裏返して「3年も住んでて、どうしてそれしかしゃべれないんだ〜」と驚いた。
1回言えばわかるのに、2度も3度も「3年も……」と首を振っては嘆く。彼は1バーツ単位のおつりまで返してくれようとした。
この2人のドライバーのどちらも、上機嫌で運転もうまく、悪くない。私が好きなのは断然後者。
「あんたのタイ語はヘタ」と正直に言われると、すご〜く清々しいのだ♪