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タクシンの地元で

c0161046_14455885.jpg タクシンの出身地であるチェンマイでは、総選挙を前に、タクシンが創設したタイ愛国党のマークがあちこちで見受けられた。写真左上の「N」を左右ひっくり返したようなマークがそれだ。これはソンテウという乗り合いトラックの座席。

 トゥクトゥクや乗用車の窓ガラスなどにも、このマークはいっぱいついていた。でも、2番目に乗ったトゥクトゥクのお兄ちゃんは、タクシンは大嫌いだと言っていた。

c0161046_14465054.jpg 電信柱にも愛国党マークがひるがえっている。この旗は、愛国党のマークは小さくて「2」の方が目立っているが、この数字は今度の選挙のキーワードのようだ。タクシンやタクシン支持者はいつもピースサインをし「ナンバー2」を強調している。

 話はそれるが、この桜(葉桜)のような花をいま、バンコクでもよく見かける。散っては咲き、数ヶ月咲いているそうだ。
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# by chicorycafe | 2006-03-14 18:44 | ◆旅 〜 タイとその周辺

チェンマイは暑かった!

 タイの古都・チェンマイへ2泊3日で行ってきた。チェンマイはバンコクよりずっと北に位置する避暑地でもある一方、盆地のため暑季にはバンコク以上に暑くなると聞いている。今年に入ってから、計画しては倒れていたが、これ以上時期を遅らせられないと、ひとりで出かけた。

 新聞には、チェンマイの最高気温・40度、最低気温・18度、とあったが、実際、本当に暑い3日間だった。外を平常心?で歩けるのは朝10時まで。その後気温がグングン上がり、トゥクトゥクに乗っていても(チェンマイにタクシーはほとんど走っていない)、サウナの中で扇風機をまわしたような熱い風が体中を叩き、そのうえ皮膚が日差しを受けて、じりじりと音を立てているかのよう。夜になっても涼しさなどみじんもなく、明け方になってようやく一度、地面も空気も気温が下がる、といった感じだった。

 初日、昼前に到着したので、しばらく博物館で涼むことにする。トゥクトゥクで熱い風を切って到着すると、館内ももわ〜んと暑い。そうだ、タイの美術館や博物館にはエアコンが効いていないのをすっかり忘れてた!

 朦朧とした意識で展示物を見てまわり、タイ北部の織物の本を買い(これは収穫だった)近くの大型スーパーに逃げ込む。が、全然涼しくない! エアコンの効きが弱いのだ。日頃バンコクでギンギンに冷やされたビルに入るのが当然となっている身には’日差しがないだけまし’でしかない。

c0161046_14424779.jpg そんなわけで、暑さをいかにかわすか、という旅になった。朝起きてまずお寺を見て、暑くなってきたら、観光地やお店をまわる合間に、宿に戻ってひと休みしたり、普段まったく行かないマッサージ店(わりと涼しかった)に駆け込んだり、冷たいフルーツジュースを飲んだり…。

 チェンマイはこれからもどんどん暑くなり、来月のソンクラーン(タイの新年)の際には水かけ祭りが盛大に行われることで有名だ。今回、持てる意識の半分くらいで過ごした私(バンコクでは3/4くらいの意識はあると思っている)にとっては、4月のチェンマイなど耐えられそうにない。

 日頃の、快適だけど地球にも体にも優しくない自分の生活を突きつけられたようで、いかんなーと思うとともに、住み良さそうなチェンマイではあるけれど、老後に住むにはちょっと厳しいかなという気がしなくもない。現在、チェンマイでリタイア・ライフを送っている人はすごいなぁ。
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# by chicorycafe | 2006-03-14 14:43 | ◆旅 〜 タイとその周辺

『タイ工芸の里』

c0161046_2323138.jpg 「東京堂」という書店で目にとまった。古本でもないのに、やや黄ばんだその本は約3000円と高かったが、数日おいて購入した。

 タイトルどおり、タイの工芸品の里を訪ねた本で、なかでも布類とかご類の工房は、私も見学させてもらいたいな〜とため息が出てしまう。一般にタイの製品というと、アバウトな仕上がりのものが多いような気がするが、この本に出てくる品々は完成度が高く、それをつくる人たちも、まさに職人といった感じだ。

 なかには、その職人の技を、若い世代が十分に引き継いでいない工芸品もあるらしく、日本と同じなんだなぁと、無責任ながら残念に思う。興味深いのは、地道な作業を放りだしてしまう若者ではなく、熟練あるのみの職人の世界で、芸術品といえる高度な作品をつくることのできるタイ人の方だ。

 この著者は、それをタムブン(お布施)のメンタリティーから説明している。それもタイ人にとって大きなモチベーションだろうけど、仕事であろうと、本当にイヤなことはしないのがタイ人だと思うので、才能に恵まれ、しかも、作品を生み出しそれらを高めていくことを「快」と感じる人たちが、すばらしいものをつくっているのだろうな、と勝手に信じている。
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# by chicorycafe | 2006-02-10 23:22 | ◆本 〜 タイ

喧噪から解き放たれる場所

 ナコーン・ラチャシーマーから南下すること2時間、またカオ・ヤイ国立公園へ。前から気になっていたホテル(キリマヤ)に1泊した。

 結果からいうととても居心地の良いホテルで、かなり気に入ってしまった。最近あちこちにできているモダンなデザインのホテルのひとつかな、と予想していたけど、それ以上に環境がすばらしい。たえず何種類かの鳥のさえずりが聞こえ、ジャングルの向こうに山並みが望める。もちろん車の音など聞こえない。空気は澄み、気温もバンコクより低い。

 そして何より、新しいホテルであるせいか、サービスがとても気持ちよいのだ。私の知る限り、ここはガイドブック類にはまだ載っていない(カオ・ヤイ国立公園自体、『地球の歩き方』にも紹介されていない)のも◎。お客さんが落ち着いているのも、外国からの旅行者が少ないせいではないかと思うのだが。

c0161046_14384771.jpg これは今回泊まった部屋(1階)からの、夜の眺め。プールの向こうにレストラン、その右側はゴルフ・コースになっている。ゴルフにはまったく縁のない私でも、このホテルを存分に楽しむことができるし、ゴルフ目的で利用する人にはもちろん良さそう。

 宿泊料は安くないけど、ホテルとコースが隣接していて(バンコク泊じゃ、こうはいかない)、コースに出るのに週末でも5千円程度らしいので、日本から来る人にも勧められそうだ。

 欠点は、部屋が狭い、ベッド・マットがやわらかい、窓がアルミサッシ、の3点。でもこれらを補って余りある快適さを得られたように思う。オフ・シーズンに宿泊料が下がるのを待って、ぜひまた行きたい。
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# by chicorycafe | 2006-01-07 21:37 | ◆旅 〜 タイとその周辺

ピマーイ遺跡

 ナコーン・ラチャシーマーから車で約1時間のクメール遺跡、ピマーイを訪れた。街中に、というか、街のど真ん中にある遺跡なので、落ち着かない感じのするところなのかと思っていたら、城壁の中は別世界だった。

c0161046_14335927.jpg 神殿の周りをとりまく庭の美しいこと。長い間ずっと、遺跡を見守ってきたのであろうみごとな大木(写真には写っていませんが…)が、何十本も、枝をいっぱいに広げている。

 風に枝をゆすられて、細かな葉がいっせいに散る様子は、映画のよう。日本の桜の散る風景に匹敵するほどきれいだ。

 そして遺跡として残る貯水池がまた、雰囲気を良くしている。

 肝心な遺跡の方は、レリーフがきれいに保存されているところもあり、かなり見応えがあった。東南アジアの遺跡見学は今まで、暑さで朦朧としていることも多かったが、今回は、乾季の気候(と言っても、かなり暑かった!)と、緑の多さに助けられ、じっくり見て歩くことができた。

c0161046_14341582.jpg  そういえば、これは「シンハ」だそう。シンハ・ビールのシンハって、こんなところから来ていたのね。そういえば、おんなじ顔してる。

 今回、私たちは、ナコーン・ラチャシーマーに宿泊して、車でピマーイを往復したけど、ピマーイに宿をとる方が落ち着いた旅ができそうだ。ナコーン・ラチャシーマーはタイ第2の都市だけあり、騒々しかった。
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# by chicorycafe | 2006-01-06 20:34 | ◆旅 〜 タイとその周辺

列車の旅

 1月2日、極限の混雑をするという地方からバンコクへ向かう電車とは逆方向、バンコク発イサーン行きの電車(3両編成)に乗った。1等車というのは存在しないようで、2等車・エアコン付きのチケットを2枚、2日前に予約した。

 定刻より約1時間遅れで、バンコク・フアランポン駅を出発する。乗車率は何やかやと8割を超えていたが、約1時間半後、アユッタヤで観光客らしき外国人はほとんど降りていった。いよいよまわりはタイ人だらけ。

 といっても、恐れることなど何もなく、あまりの静かさに感激したほどだ。子ども連れの人も結構いたが、子どもが通路を歩き回ったり声をあげることなど皆無、どの子も親の隣の席でおとなしくしている。こちらは快適に過ごせたけど、子どもってそれで良いの? と余計な心配をしたくなる。子どもだけでなく、大人も騒がない。1杯やりながらつい声が大きくなる、なんて日本の列車ではよくある風景だけど…。

 以前、電車の旅をした時は、お弁当や飲み物を頻繁に売りに来た覚えがあるが、今回はバンコクを出発してほどなく、車掌さん兼サービス係のようなお兄ちゃんが昼食の注文を取りに来た。何があるのか訪ねると「カオ・パット(チャーハン)」とだけ答えるので、それを2つと水1本を頼む。

c0161046_14293032.jpg 注文から2時間(!)ほどしてやっと届いたのがこれ。ふたり分で約200円なり。写真左端のプラスティックの小さなレンゲで食べる。まあおいしく食べられたけど、斜め前の女の子が、ホントは私の頼みたかったガイヤーン(鶏の炭火焼)とカオニャオ(もち米)を食べているのを発見、えー、ずるい、ずるい、と小声で叫ぶ。

 ナコーン・ラチャシーマーまで約4時間半の旅の、後半の車窓からの眺めはとてもきれいな田園風景だった。こんなところを自転車で走れたらな〜、とため息ばかり。

 平和に終えた電車の旅だったが、もう少し車内が新しくてきれいだったら…という思いをぬぐえない。車から見るのとはまたちがった風景を、今後も味わいたいのはやまやまなんだけどねえ。
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# by chicorycafe | 2006-01-05 20:28 | ◆旅 〜 タイとその周辺

ヒマワリ畑

 ロッブリーでヒマワリの見頃を迎えていると聞き、行ってみた。

 バンコクから北へ向かうこと約2時間、そろそろロッブリーに到着する頃にドライバーのP氏に「ヒマワリを見たい」と言うと、ヒマワリはもう、下を向いてる、とのこと。そういえば、日中、ヒマワリはしょんぼりしてしまうことを忘れてた!

 それでも、せっかくだからとなお進むと、道の両側に早速ヒマワリ畑が断続的に現れるようになった。でも、枯れている…。全滅だ。下を向いているどころの話ではない。

 ありゃりゃ、今年はもうダメかなと思っていたら、突然黄色い畑が目に入り、果たして車はその前で止まった。確かにヒマワリ畑だ。その一角だけ、わざとらしいような風景だけど…。

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 入園料約15円を払って、畑に入る。サービスなのか、急にタイの演歌がすごいボリュームで流れ出した。入り口にはヒマワリグッズがたくさん売っている。うーむ…。

 来年はもっと早い時期の朝早くにでかけよっと。
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# by chicorycafe | 2005-12-30 18:24 | ◆旅 〜 タイとその周辺

『みんなのピピ島』

c0161046_040536.jpg TSUNAMIから早くも1年、前々から気になっていた本、『みんなのピピ島』を先日買った。

 多少は文字が読めるようになったところで、ピピ島の小学生の書いたフリーハンドのタイ文字を何とか解読できないものかと淡い期待を抱いたが、文字の小ささと文章の長さにめげて、あっさりお手上げ。タイ文字の下に印刷された日本語の翻訳のみ読んだ。

 飾らない子どもの文章も良いが、絵が良かった。一瞬にして平和を奪い取られたピピ島だが、当日の生々しい様子までも、「自分たちのきれいなピピ島」の色で描かれているように見える。そして、素直で力強い描き方にも拍手。自分が小学生の頃はもっとこまっしゃくれた、つまらない絵を描いていたものだ。

 「愛する、美しいピピ島に帰りたい」と誰もが言っていたのも、印象に残った。人の手で作ることのできない美しい風景のなかで育つというのは、それ自体が財産なのだろうなと思う。
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# by chicorycafe | 2005-12-26 00:40 | ◆本 〜 タイ

カオ・ヤイの森

 気候の良いうちにと、カオ・ヤイ国立公園を再訪した。今日の相棒はタイ人のSさん。タイ人にしては珍しく、歩くのが好きだと言うので、半信半疑で一緒に行ってみたのだが、なかなかどうして、立派な歩きっぷりを見せてくれた。

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 前回、夫と2人でのトレッキングでは、ケモノの気配を感じて恐ろしい思いをしたので、今日はガイドさんに同行してもらう。この国立公園について、このあたりの森について、1本1本の木について、生息する動物について、いろいろ説明してくれているようなのだが、そんなむずかしいタイ語は私にはさっぱりわからない。

 Sさんも「説明できません」というタイ語を最後に、私にガイドさんの言葉を伝えるのをあきらめてしまった。確かに、木の名前やら、生態たらを通訳するのは簡単ではなさそうだ。

 それにしても、熱帯雨林の木というのは途方もなく育つようだ。東南アジアでよく見かける、幹の下の部分が幾重にも折り重なった木は人間の頭のずっと上で幹が円柱状にまとまり、さらにはるか上の方まで伸びている。

 1本の木に別の木が覆い被さるようにして、そのまま育っていたり(なかには内側の木が死んでしまっているものもあったが)、1本の木に別の木がからまっていたりするのもある。

c0161046_1416444.jpg 立て札に「シナモンの木」と書いてあったのは、どこにでもありそうな巨木。幹を少し削ろ取って鼻に近づけると、とってもいい香りがする。シナモン・スティックの香りというより、「木」の香りが濃厚だ。シナモンがこんな巨木だったなんて、ちっとも知らなかったし、お腹をこわした時の薬として用いられるというのも、今日初めて聞いた。

 ほかにも、野生のシカ、サル、リス、鳥や、木の上の方に作られたサルの住みか、クマが木に登るために爪を立てて傷つけた幹、昨晩ブタがえさを求めて土を掘った跡(思わずトリュフを探してしまう)、ゾウやシカのフンなどを見ることができて、楽しいトレッキングだった。

c0161046_1482229.jpg  歩き終えてから、車で「Haew Suwat」という滝を見に行く。車道の一番奥まったところにあるこの滝は、映画『The Beach』に出てくる滝として、かなり有名なところだ。土曜日ということもあり、大勢のタイ人でにぎわっていた。

 今回は標高700〜900mほどのところを歩いてみて、バンコクより涼しいとはいえ、半袖で十分な気候だ(歩かなければ、長袖が必要)。タイ人には快適な気候だろうけれど、日本の超快適な山の風を知る身には、ちょっと暑めかな、というところ。でも1月までは同じような気候が続くとのことで、日本人は11、12、1月の3か月間は、まあまあ楽にトレッキングできそうだ。

c0161046_1491682.jpg 帰りに入ったステーキハウスで、チキンを頼んだら(タイの牛肉はいまひとつなので…)出てきたのがこれ。600円くらいで鶏まるごと1匹も出してくれなくても良いよ〜(>_<)
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# by chicorycafe | 2005-12-25 17:03 | ◆旅 〜 タイとその周辺

イサーン(東北)はいいなあ

c0161046_13572168.jpg イサーン旅行の最終日、ウボン・ラチャーターニー空港へ向かうサムロー(人力車)からの1枚。自転車を漕ぐおじさんの肩越しに管制塔が見えてきた。本来は1人乗りのサムローに無理矢理夫と2人で乗り込み、夫の膝の上には小型のスーツケースが。

 私の旅半生、空港に人力車で乗り付けたなんて、どう考えても初めてだ。いい歳して何やってるんだか…、という気がしなくもないけど、町にタクシーがいないのだから仕方ない。昼食をとったイサーン料理食堂の数軒先にあるサムローの待機所から、夫が彼とその車を連れて来たので、笑いながら乗り込んだ。

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 この町からカオ・プラ・ヴィハーンを往復した時に見かけたのがこれ。小型トラックのオリ付き荷台にブタがつながれている。お尻、頭、お尻、頭、と交互に並べられているのが愛嬌たっぷりだ。バンコクでこういう車にはお目にかかれない。

 町を離れて郊外を走ると、やや密度のうすい林をバックに草むらで水牛が草をはんでいる。ところどころに露出している土はおどろくほど赤い。イサーンというと、乾いた、作物の育たない貧しい土地というイメージだが、風景の色彩は豊かだ。いつまで走っても代わり映えしない景色ながら、車で走り抜けてしまうのがもったいなく、自転車でのんびり走れたらどんなに良いだろうかと思う。

 イサーンの料理はというと、辛くて、ムシとか内蔵類とかを使ったちょっととっつきにくいものが多い。ムシはお手上げだが、内蔵類はバンコクのイサーン料理店でもそれと知らずに食べていたようだ。先日のイサーン・ソーセージにも、ブタのあんなところやこんなところが入っているらしい。でも重ねて言うけど、クセがなくておいしい。

 一方、さっぱりしたところでは、タイ人の国民食とも言えそうなソムタム(青いパパイアのサラダ)も、もとはイサーン料理のようだ。ソムタムに、ガイヤーン(鶏の炭焼き)、カオニャオ(もち米)のセットは、今回の旅行でも何度も食べた。バンコクでも頻繁に食べているメニューだが、本場で味わっていると思うと、それだけでおいしく感じられた。さらに、このメニューとの距離が縮まったかも、と勝手に思っている。日本からふらっと旅行で来て食べてもおいしいものだけど、なんというか、味わいの深さをしみじみと感じ入るようになったというか…。日常食として体が受け入れたということかもしれない。

 イサーンの人のタイ語は、ヒアリングが大の苦手な私にもわかるくらい、なまっていた。イサーン語というカテゴリーが存在するほど、バンコクで使われるタイ語とはかけはなれた言葉を話しているそうだが、こちらの言う最低限の言葉は理解されたようでホッとした。最低限じゃなくて、不自由のないタイ語でコミュニケーションしながら旅ができたら、旅の楽しみが2倍、3倍になるだろうな、とつくづく思う。

 人も、料理も、景色も、空気も、時間の流れも何かと安らぎを与えてくれるイサーンだが、インフラはあまり整っていない。それが良いところでもあるのだけれど、年間1千万人のタイを訪れる観光客のうち、イサーンに足を伸ばす人は40万人満たないとのことで、宿泊施設や交通機関などはバンコクやチェンマイなどと比べるべくもない。イコール、タフな旅になりやすいわけで、体力のない私にはむずかしい面もある。でも、少しでもラクでサバーイな旅をプランニングして、イサーンのあちこちを歩きたい。
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# by chicorycafe | 2005-12-02 13:56 | ◆旅 〜 タイとその周辺

カオ・プラヴィハーン

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 炎天下、なだらかな登り坂になっている参道を延々と進み、一番奥まで行くと断崖絶壁の上に立つことになる。崖の上から眺めるカンボジアの平原。晴れた日にはアンコール・ワットのはるか向こう、トンレサップ湖まで見渡せるそうだが、この日はモヤがかかっていた。向かって左側、西の方角に広がるのはラオスになるらしい。

 10世紀から12世紀にかけて建設されたというこのクメール遺跡はカンボジア領にあるが、国境越えはいたってのんびりしたものだった。車を降りてしばらく歩いた車道が突然途切れ、土と石の道を行くと、そこはカンボジア。みやげもの屋の集まる広場の突きあたりから石の階段を上っていく。

 回廊も神殿も崩壊が激しいが、アンコール・ワットより美しいといわれるこの遺跡が原型をとどめていたら…、とは誰もが考えることだろう。さらに、参道にみやげもの屋がなくて、子どもたちが絵はがきなどを売りに近寄って来なければ…、などとついつい思ってしまう。

 こんな高望みをしてしまうのは、一昨年、スコタイの近くにあるシー・サッチャ・ナーラーイで、もの売りもいない、この世の中から忘れ去られたようにただ朽ちゆく遺跡群に、言葉を失うほど感激したからだ。そんな遺跡など、滅多にあるものじゃない、とわかっちゃいるのだが。

c0161046_1352102.jpg 壊れた神殿にカンボジアの国旗がはためく。ここに来る手前には「クメール人に生まれて誇りに思う」と、クメール語と英語で書かれた大きな看板があった。ちなみに、クメール生まれの夫は、そのことを誇りに思っているそうだ。

 日曜日のこの日は、タイ人の観光客が大勢いた。きれい、きれい、と口々に言いながら、ところどころにある急な石段もビーチサンダルでスタスタと上がって行く。

 帰りも同じ道を戻る。途中、2人のお坊さんの歩く姿が周囲に溶け込んで、何とも風情があった。

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# by chicorycafe | 2005-12-01 20:49 | ◆旅 〜 タイとその周辺

東の果てのリゾートホテル

c0161046_13424875.jpg ウボン・ラーチャーターニー空港から東へ90キロ、タイのもっとも東にあるコン・チアムという町のホテルに宿泊した。メコン川のほとりに建てられたこのホテルからは、川をはさんでラオスを望むことができる。

 ゆったりと水をたたえるメコン川は湖のように静かだ。バンコクよりかなりさわやかな気候のなか、鳥のさえずりと虫やカエルの鳴き声を聴いていると、心身ともにリラックスする。まるで時の流れが止まったかのような休日を過ごすことができた。

c0161046_13431184.jpg ベランダの長椅子に身を横たえているだけでも、体中の疲れがとれていくようだが、もっと積極的に癒されたい向きには、スパもマッサージも用意されている。また、共用スペースにあるサーラ(東屋)でのんびり読書するのも良さそうだ。

 今度はどこへも出かけずに、このホテルで数日を過ごしてみたい。
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# by chicorycafe | 2005-11-29 18:42 | ◆旅 〜 タイとその周辺