9.11直後のパキスタン、アフガンと日本のマスコミの様子を、イスラマバードから書き綴った日本人女性「オバハン」の本。
久々にガツーンと来る読書になったな〜。
いろいろな意味でパキスタンやアフガンは日本から遠い国だけれど、その距離は私の思っていた何倍もあるようだ。
「平和ボケ・消費文化に染まって、開発途上国を食い物にしてきた私達」という一文が、深く突き刺さってきた。
日本にいて、日本のテレビや新聞による情報をもって、イスラム社会や国際貢献などについて、わかったようなつもりになってちゃダメだわ。いっそのこと「オバハン」に情勢を逐一解説してもらえたら、と思う。
先日亡くなったペシャワール会の伊藤さんの件についても、現在の
「オバハン」のブログに教えられることは多い。無念さは増すばかりだけれど。
「オバハン」の2冊目の出版となるこの本では、「オバハン」の日常と、イスラマバードに住むとはどういうことかを伺い知ることができる。
関西弁の「オバハン」の言葉は、抱腹絶倒のおもしろさと痛快さと哀愁を含んで、途中で止められない読書となること受け合いです。