大型書店をウロウロしていた。
タイのマンガ本の並ぶ棚の前を、ま、日本のアニメの二番三番煎じでしょ… なんて思いながら通りすぎようとした時、一冊の表紙に釘付けになった。
むむむ、何だこれは!?!?!
いえいえ、若くてきれいなお姉さんのことではありません。
お姉さんの鎖骨の脇で、不敵かつ好奇心たっぷりのユーモラスな表情を浮かべてる、この子です!
名前はヌー・ヒン。ヌーは小さい子につける「ちゃん」のようなもの、ヒンは石なので、ちび石子ちゃん?? イサーン出身で、表紙のきれいなお姉さん・ミルクの家で、メイドとして働くことになった。短めの巻きスカートがよく似合う。
マンガの文字はほとんど読めなくても楽しさは伝わり、私のツボに妙にぴったりとフィットしてしまった。おもしろいおもしろいと騒いでいたら、メイドのムアンが昨年映画化されている、と娘さんのVCDを持ってきてくれた。
これがまた良かった。イラストそのままのような主人公にまずびっくり。そしてその生身のヌー・ヒンの生き生きと痛快なこと。
ストーリーは単純で、映像を追っているだけでわかる。ほんのちょっとだけでも観てみたい、と思う方はこちらを。イサーンの楽器の演奏にのって小気味よく踊るヌー・ヒンの姿が、ご覧いただけます(You Tube)。
http://jp.youtube.com/watch?v=shFKz1u_wvI&feature=related
つくづく思うのだが、タイはこういうコテコテの映画をもっと作れば良いのに〜。美形のハーフの俳優による、中、上流階級のホームドラマや恋愛ものは、1度観ればお腹いっぱい。こういう笑える、庶民の目線の映画やドラマをもっと観たーい!
*ヌー・ヒンは日本でも何度か上映されたようです。