バンコク在住の日本人男性と、タイ人女性の数日間のお話。
かなりユニークな作品なので、好き嫌いが分かれそうだが、私はいろんなことを考えながら結構楽しめた。2度、3度観たら、もっとおもしろそう。
壁にはりつくヤモリのシーンで始まり、途中、懐かしのタイ語や国歌が聞こえ、タイの食堂のごはんとプラスティックの食器、タイ女性のすらりとした肢体、タイ語なまりの英語と日本語、鉛色の海やカフェオレ色? の運河、ゴミだらけの水際、おおらかなつくりの家、偽造免許証、ソムタムを食べてお腹を壊すケンジ、ドンムアン空港とタイ航空機などなど、タイのかけらがじわりと胸にせまってきた。
帰国してから観てよかったのかもしれない。実はこの映画、バンコクで観ようとして、VCDがなぜか再生できなかったのだけれど。
タイで観ても、きっと不思議なムードの映画だったろうと思う。チュンチュンという、ずっと懐かしく思っていたヤモリの鳴き声を日本で聞けてよかった。