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『アジア熱』

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うーむ、参った!

アジア各地の湿気と空気がまとわりついてくるような文章です。

それでいて随所に、透明な輝きがあります。

いずれもさして長くない旅の間に、経験したり感じたりしたことが

しなやかに、細やかに、豊かに描かれていて、読み終えるのが惜しいくらいでした。


同時に、我が身の感受性の低下(急降下?)を、これでもかと見せつけられて愕然… 。

自分なりのレベルを維持していくために、浮かんできたのはこんなことです。


知らない土地に行ったり、初めての体験をしたり、ということを大切にする。

できることなら、たまには一人旅をする。

意識して、質の高い感性(文章など)に接する。

無味乾燥した表現に慣れないようにする(このブログも読まない方が良いな )。


  

本の内容も良かったし、今後の自分自身の指針にもなる貴重な1冊でした。

こういう本が読みたかったんだ! とページをめくる幸せをかみしめました。


ところで著者の中上紀さんは、中上健次氏のお嬢さんだそうです。

前に『彼女のプレンカ』というチェンライを舞台にした小説を読んだ時は

物語の内容と写真から、日本と東南アジアの血を引く作家と勝手に思ってましたが…。
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by chicorycafe | 2012-08-10 17:19 | ◆本 〜 アジア