今回のメインイベント・温帯雨林の原生林歩きは、言葉に尽くせぬすばらしさだった。
晴れて明るい森だけでなく、雨降りのしっとりした緑もため息が出るほど美しい。
大人5人とか10人が手をつないでやっと囲めるような巨木から
小指の先ほどもにもならない可憐な花まで、この森のさまざまな温帯の植物たちは
夜暗くなると、動きだしてみんなでおしゃべりを始めるのではないか、と
実はけっこう本気で思っている(?)。
ハイシーズンの手前だったせいもあるのか、静かな森歩きが楽しめたのもよかった。
今回歩いた限りでは、森に入るのはカップルかファミリーがほとんどのようで
それぞれの時間を楽しんでいたのかもしれない。
圧倒的な自然の営みの前には、日本の山のような賑やかな中高年のグループよりも
アイコンタクトだけ交わす寡黙なゲイカップルの方が似合いそうだな。
急に夏休みがとれることになり、直前に読んだ『ウィ・ラ・モラ』という本にひかれて
あまり下調べもせずにでかけてしまったけれど、深く印象に刻まれた11日間でした。