茨城県笠間市に移築された、北大路魯山人の住居だった茅葺きの民家・
春風萬里荘。
この日は野点が行われていたので、午前中から園内がにぎわっていた。
家屋のなかは撮影できないので、縁側から枯山水を。
思いがけず、紅葉狩りを楽しむことができた。
ここには15年くらい前にも来たけれど、園内がすごーくきれいになった印象。
北大路魯山人って北大路欣也の親戚? などと問う夫は放っておいて…。
生誕100年で魯山人が話題になっていた頃、美食家としてではなく、陶芸家、または器と料理を合わせる天才として、個人的に夢中になっていた。
私のうつわを見る目の何割かは、魯山人の影響を受けているかもしれない(ズブの素人なりに、ですが…)。しかし、魯山人について調べれば調べるほど、彼の人間性に落胆していくのだった。
家屋の中のガラスケースに収められた魯山人の陶器を前にすると、そうそう、これこれ、と妙にしっくりしたものを感じ、やっぱり作品は好きだな〜、と再確認する。
うつわのなかで、何かが生きているように思えてならない。